はじめに
15万円から20万円台の予算で「絶対に失敗しない有機EL(OLED)テレビ」を探しているなら、最終候補は間違いなくこの2つに絞られます。LG C5とSamsung S90Fです。
どちらも各メーカーの「売れ筋No.1」を担う中核モデルであり、フラッグシップ機に肉薄する性能を誇ります。しかし、採用しているパネル技術が異なるため、得意分野に明確な違いがあります。

最大の違い:WOLED vs QD-OLED
- LG C5(WOLED): 従来の白色OLEDパネル。技術が成熟しており、焼き付き防止などの信頼性が極めて高いのが特徴。完璧な黒の表現が得意。
- Samsung S90F(QD-OLED): 量子ドット技術を融合した新しいOLEDパネル。明るさ(ピーク輝度)の限界を突破し、明るい場面でも色が白飛びせず鮮やかさを保ちます。
画質対決:映画鑑賞ならどっち?
真っ暗な部屋で映画を観るなら、どちらも圧倒的な美しさです。 しかし、フォーマットの対応状況に大きな違いがあります。LG C5は「Dolby Vision」に対応していますが、Samsungは自社の「HDR10+」を推しているためDolby Visionに非対応です。
NetflixやDisney+の映画の多くはDolby Visionで配信されています。監督が意図した通りの正確な色とコントラストで映画を楽しみたいなら、LG C5に軍配が上がります。
一方、アニメやカラフルな映像を好む場合は、QD-OLEDの圧倒的な発色の良さにより、Samsung S90Fの方が「パッと見の感動」は大きいです。
ゲーム性能対決:PS5のポテンシャルを引き出すのは?
どちらも4K 144Hz対応、VRR(可変リフレッシュレート)、ALLM対応、HDMI 2.1ポートを複数搭載と、ゲーミングスペックは完璧です。

- Samsung S90F: QD-OLEDの恩恵により、爆発のエフェクトやネオンサインなどの「HDRのハイライト」が狂ったように美しく光ります。入力遅延も極限まで低く、没入感を重視するゲーマーには最高です。
- LG C5: 「ゲームオプティマイザ」のUIが非常に使いやすく、暗い部分だけを明るくして敵を見つけやすくする機能などが充実しています。PCゲーマーを含め、幅広い環境で安定した動作を誇ります。
結論:実用的な選機指南
15万円台の投資として、どちらを買っても後悔することはありません。
LG C5がおすすめな人:
- NetflixなどのVODで映画をよく観る(Dolby Vision対応必須)。
- 実績があり、長寿命で信頼性の高いパネルを選びたい。
Samsung S90Fがおすすめな人:
- PS5やPCゲームがメイン用途である。
- 日中の明るいリビングに設置する(QD-OLEDは反射に強く明るい)。
- とにかく「色の鮮やかさ」と「輝度」を重視したい。